歴史像は変わる?
新たな弥生時代像とは
弥生時代と聞いて、
どんな時代を想像しますか。
学校で習った知識では、
登呂遺跡を代表とする、
稲作文化が形成され、
縄文時代とは異なり、
土着して作物を作ることで、
生活を送ったとされています。
作物が定期的に収穫できるようになると、
持つ者と持たざる者が出てきて、
格差が起こってきます。
また鉄器が伝わってきたことにより、
争いが起こってきます。
個人対個人から共同体対共同体、
次第に一部強大な共同体が形成されて、
クニという概念が生まれてきた、
というようなことでしょうか。
コメと鉄の文化がその象徴とされています。
しかし、最近の研究では。
従来は、弥生の稲作文化の伝播は、
縄文時代の狩猟文化を、
追いやったとされてきましたが、
畑作が盛んだったので、
東海から関東地方には、
伝わりにくかったそうです。
受容に反発もあったのでは、
専門家は話しています。
無条件で新しい文化を受け入れる人たち、
それを受け入れない人たちもいたこと。
より人間的で実際に近くなった印象です。
はるか遠い昔のことだから。
というのではなくて。
自分たちのルーツとして。
何らかのつながりを見出すこと。
本を通じて考えていけたらと思います。
(朝日新聞2009.3.31朝刊)
『切抜き速報 社会版』 2009年8号84頁に記事転載
【編集部.О】







