裁判員制度
裁判員制度開始
いよいよ裁判員制度が、始まり、殺人事件の裁判が最初の制度として第一歩となります。裁判員、というより陪審員は戦前の日本にもありました。映画などでは、アメリカ映画や小説でよく取り上げられています。先日、筆者は銃による殺人事件でなくなった家族が銃を売った銃器の会社を訴える裁判の陪審員をテーマにしたジョン・グリシャムの小説を映画化した「ニューオーリンズ・トライアル」という作品をDVDで観ました。米国の陪審員と裁判、検察側と弁護側、被告の銃器会社の陪審員選定の拒否権などが克明に描かれた力作でした。無差別殺人による犠牲となった夫のために、犯人に銃を売った会社を提訴した家族の思いをどうするのか、陪審員の評決を会社側に有利にする人物を選ぼうとする会社側の検察コンサルタントの暗躍、弁護士側の苦慮、陪審員のゆれる心中、こういったことが渾然一体となってラストまで突き進む社会派ドラマとして見応え十分でした。雇われコンサルタント会社のやり手にジーン・ハックマン、弁護士にダスティン・ホフマン、金で買収されそうになる陪審員にジョン・キューザックという演技派の役者をそろえた秀作でした。こういった裁判の問題もコラム歳時記で取り上げています。
『コラム歳時記』 2009年8号120頁に記事転載
【編集部.T】







