新聞
単身高齢者を見守ります
高齢者にとって新聞とはどういうものでしょう。
想像するより、私の祖父母を例に出しましょう。
80過ぎの二人ですが、毎朝新聞を読むのが日課になっています。
それも、目のクラクラする眼鏡と分厚い虫眼鏡、ダブル眼鏡で隅から隅までチェックするのです。
天気や、トップ記事、気になる出来事、気になる話、三面記事は祖母のお気に入りですが、これらをよく説明して、話題にしてくれています。
好きな時間に、好きなスピードで、読み散らかすこともできます。
身近な高齢者と新聞の一風景を紹介しましたが、ほぼ毎日届く新聞が単身高齢者の安心になっているそんな試みがあるそうです。
「単身高齢者見守りサービス」とうい千代田区と新聞販売店が協力して始まったサービスです。
65歳以上の区民を対象に、希望する高齢者、自らが販売店に申し込み、スタートします。
高齢者宅の新聞が3日分たまっていれば、各販売所が、高齢者あんしんセンターに安否確認のお願いをし、区にも連絡されます。
一人暮らしは、年がいくつであろうと、時々寂しくもなります。
不安にもなります。
もし、あんなことがあったら、こんなことがあったら…と。
同じ時刻に届く、昔からお馴染みの新聞が、少し離れて見守ってくれている。
そう考えるとほんの少し、安心できるのかもしれません。
ただ4月に始まってまだ4ヶ月その、成果が気になるのです。
新しいこと、珍しいことを伝えることは大切なのでしょう。
しかし、その後、それがどうなったのか、小さなことでも引き続き追うこと、大切な何かが隠れている気がするのです。
笑顔の高齢者の姿が新聞紙面を飾る、そんな嬉しい続報が出てくるのでしょうか。
『切抜き速報 高齢福祉編』 2009年8号83頁に記事転載
【編集部.K】







