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2007年09月30日

●聴診器の誕生

お医者さんの首から下げられている聴診器。その誕生を知っていますか?

1816年、ラエンネックというお医者さんがいました。ある日、彼は心臓に不可解な異常のある若い女性を診察しました。

でも打診法と触診を行っても女性が太っていたために所見がよく分かりませんでした。そこで、直接患者さんの胸に耳を当てて音を聞こうとしましたがさすがに躊躇われました。

そこで思い出したのが音響現象でした。木材の一端に耳をつけて聞いていると、反対側の端に小さいピンでトントンと打ったその音でも明確に聞き取ることができるという現象です。

ラエンネックはたまたま手にしていた薄い本を丸めて筒状にしてその一端を女性の胸に当て、もう一方を自分の胸に当てました。すると、今まで直接耳をつけて聞いた音よりもずっとよく聞くことができたのです。

このことから研究して完成した道具をラエンネックは2つの名で呼びました。その1つが形から「シリンダー」で、もう1つがギリシャ語の「胸」と「私は見る」からとった「ステソスコープ」(聴診器)でした。

デイルドーテンという実業家の言葉に

「必要は発明の母かもしれない、だけど、偶然は発明の父なんだ」

というのがあります。聴診器もまさに偶然によって発明され、現在でも大変大きな役割を担っています。まさに、言葉通りだと思いませんか?

(参考:『生きる糧となる 医の名言』荒井保男 中央公論新社)

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