NHKのドキュメンタリー番組『プロフェッショナル 仕事の流儀』がお気に入りです。
社会のなかで、組織のなかで、働く一人としていつかは自信を持って『プロフェッショナル』という言葉を自分に与えられるようになりたいと思います。
昨夜の放送は、中学生教師、鹿嶋真弓さんでした。
彼女のプロフィールや放送の概要はホームページで観れますので、興味のあるかたは是非。
さて、昨夜の放送を観て思った感想ですが。
彼女自身の教育の「考え方」は、私自身は何も目新しいことはなく、ごく当たり前のことだと感じました。
私は、2年間、大学院の研究者として、保育の現場にいた経験があります。
保育の場では、「一人ひとり」と「皆一緒」を大切にしていました。
「個」は関係性のなかで、つまり「集団」のなかでたくさんの育ちを見せてくれます。
でも集団をつくるためには、まず個がしっかりと育っていることが重要です。
保育者は、ときには個と個の関係を子どもと結び、導き、支え、愛情をもってその育ちとしっかりと向き合います。
またときには、集団と個の関係を子どもたちと結ぶ、見守りながらも、子どもたちの仲間関係が上手く成立するように「調整者」としての役割も果たします。
そのような保育者の眼差しのなかで、やがて子どもたちは、子ども同士の仲間関係のなかで育ちを見せてくれるようになります。
そんな愛情に満ちた保育の現場が大好きでした。
しかしながら、それを中学生という時期の子どもたちを相手に実践できるかと問われれば、「難しい」と応えざる得ませんでした。「思春期」の子どもの自我と、「幼児期」の子どもの自我は当然ながらその抱える発達課題が違い、さらに「教育の場」と「保育の場」の機能を同じように捉えることも難しいと思います。
でも、本来はどの時期の子どもにおいても、向かい合う大人の姿勢・大切にするものは同じはずだとは考えています。
ただ、実践できるかといえば「難しい」だったのです。
しかしながら、鹿嶋真弓さんは実践としてやっておられたし、なおかつ実践として成り立っていました。単なる理想主義者ではなく、理想を持った現実者として存在していました。
そのことに脱帽しつつも、日本の教育に希望を持つことができました。
そして、保育者の方々には自信を持って実践してくださいと『エール』を送りたいと思ったのです。