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2007年05月22日

●プロとしての教師

「好き」「嫌い」は好み。
「できる」「できない」が仕事の能力。
「プロ」とは自身の感情から一歩距離をおいて、仕事ととして与えられた課題を成し遂げること、そのための能力の研鑽にひたすら励むこと…といえそうです。
ただ仕事のなかには、課題とその達成が「あいまい」な領域に存在するものもあります。「教育」もその典型例です。「教育」の課題とはなんなのか。何をもってそれを達成とするのか。
なかには、教育とは「できないことを、できるようにすること」と明確な定義を自らに律して、そのための指導技術をひたすら磨いていた現役教員もいましたが、彼のような方はむしろ少数だったように思います。
「あいまい」な領域にあるがゆえに、「教師の評価」もまた難しくなります。ほとんどの場合、大学を卒業をした新任の教師も、他のベテランと同じ立場にたって教壇に立つことになります。企業ならばありえないことです。経験の少ない先生だからこその「良さ」、ベテランだからこその「良さ」。それぞに意味があり、子どもたちにとっても価値がある…とあるベテラン教員は言いました。しかしながらその「良さ」が結局のところ「あいまい」です。
近年、子どもの「学力」に右往左往した国の指導者、その結果行なわれた「学力テスト」もまた賛否両論を巻き起こしました。教師として「仕事ができる」こととはどういうことか、今後も考えていかなければならない問題です。
『先生も塾へ』(朝日/07・3・17)
-塾講師のノウハウ教えます-

大手の進学塾が現役教員らを相手に「教師力養成塾」を始めたことを報じる記事です。教科の内容だけではなく、声のかけ方から目線の合わせ方、生徒の気持ちのひきつけ方まで教えるといいます。
進学塾はその課題も「進学率」という明確な指針がありからこそ、「あいまいさ」に逃げることなく、あるいは民間の競争原理のなかで逃げることが許されず、ただその課題達成のための能力の研鑽に励むことができたのです。そして、そのノウハウを学校の教員が学ぼうとしはじめているのです。
「学校と塾とは違うという思いはあるが、褒め方や声の出し方は参考になる」
とこの取り組みを取り入れた中学校校長は言います。
「褒め方や声の出し方」すらプロとしての能力をそのノウハウとして溜め込んでいなかった「学校」という存在に困惑してしまいます。
教育版.07年.6号.107頁に記事掲載】

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