●性教育を考える
『教員98%「性教育重要」 でも58%「実践していない」』(琉球新報/07・1・26) 県教育委員会が実施した「性に関する意思調査」でこのような結果がでたそうです。
性に対しての関心の高まりが低年齢化していると指摘され続けてきて久しくなります。背景には、携帯電話やネットの普及によって、性に対する情報に触れやすい環境になってきていることがあげられます。一方で、その子どもたちをターゲットにした企業はより彼らの関心を後押しするかのような提案を生み出し続けています。 性教育をいつから始めるかには様々な意見があります。誤った知識を得てしまう前に少しでも早く正しい知識をえることが大切だとする人もいれば、「寝た子を起こす」結果になると早すぎる性教育の実施に危惧を示す人もいます。 また、その内容もどこまで踏み込みかが難しい面があります。性感染症の広がりを受けて、その対処・予防法として「コンドーム」の使用を教えようとすると、それは性交渉を是認するものだとまた非難の声があがります。そしてその間にも、子どもたちには性にまつわる問題が深刻化していってしまうこともあります。 性教育を行なうことの前提に「モラル教育」の必要性も考えることができます。「モラル」とは社会生活を行なううえで他の人に迷惑をかけない意識、その術といます。ただ、その前に一番大切なことは何よりも自分を大切にすることの必要性を学ぶことができます。子どもたちにとって「自尊心」を育てることが何よりも大切なのです。 「自尊心」がしっかりと備わった子どもは、性教育に関してもしっかりと取り組みことができのではないかと思います。性教育の目的もまた「自身を守る」ことにあるのですから。 「最近の子どもたちは自尊心が低い」 そんな言葉を現役の小学校教員から聞く機会がありました。「孤食」などに代表される家族での食生活習慣の退廃や、極端な過保護あるいは極端な無関心など子どもたちを取り巻く環境がそのような結果を生み出していると考えることは決して短絡すぎるとは思いません。 「性教育」に足踏みをするのであれば、まずは子どもたちの「自尊心」をしっかりと育てる取り組みから始めてみては良いのではないでしょうか。 【教育版.07年.6号.120頁に記事掲載】




