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2007年08月26日

●教科書とは

私達の教育は、教科書に基づいて行なわれます。教科書には国の検定に合格することが義務付けられています。どの教科書でも、同様の基準と内容で教えることが可能となるために検定は必要なものです。しかし何が「真実」なのかを検定が決めるという側面もあることを忘れてはいけないでしょう。

『「集団自決」修正 撤回要求応じず』(沖縄タイムス/07・7・12)

『集団自決の思い事実』(読売/07・7・5)

『不満蓄積 検定で爆発』(毎日/07・7・8) 

 

太平洋戦争末期、沖縄戦で起きたとされる軍部の強制による住民集団自決の強制。関連記述を「そのような事実はない」として教科書から削除した教科書検定に対する沖縄県民の抗議の声を伝える記事です。

両者とも「集団自決」はあったことは認めています。問題となったのは「軍部の強制」があったのか否かという部分です。戦後60年以上を経過し、記憶は風化しつつあり、確たる記録も残されていません。現在の議論は「言った、言わない」といった袋小路の状態に陥りつつあります。

読売ではこのように書いています。

「住民を集団自決にまで追い込んだ時代背景とは何だったのか。教科書の記述を削除する前に、きちんと向き合わなければならない事実が、そこにはある」

安倍政権発足以来、「戦後レジーム」からの脱却が声高に叫ばれています。新しい日本の国際的役割を形作っていくためには、戦前の問題を清算し、戦後処理を他国に認め、受け入れられる必要があります。しかしながら、上手くいかず、そこに見え隠れするのも対話力の不足です。

教科書は子ども達が真実と向き合い、対話できるものであってほしいと思います。 

社会版.07年.10号.38頁に記事掲載】 

 

 

 

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