●臓器
数の違い
目は2つ、口が1つ、鼻が1つ、心臓が1つ…。
不思議に思ったことはありませんか。
人間の臓器には1つのものと、2つあるものが存在します。
違いがあるのはなぜなのでしょう。
まず、受精して細胞分裂を始めたばかりの胚から考えてみます。
胚といっても3つに分かれて存在します。
中心に内胚葉、その左右にできる中胚葉、外を包む外胚葉からなっています。
これら3つの胚葉が分かれそれぞれの臓器へと変化するのです。
中心の内肺葉は、口や胃、腸や肝臓などの消化管になり、その数は1つです。
そして左右にできる中胚葉は、腎臓などの循環器系や骨格になり、その数は2つです。
どちらにも例外があるようです。
肺は内胚葉からなりますが、食道の一部が変形して2つに分かれます。
また中胚葉からなる心臓は1つで、早い時期から左右がくっつき1つになるそうです。
2つあれば1つがなくても大丈夫と考えがちですが、そう単純ではないようです。
体内にある臓器は、目で直接見るということはありません。
外側に現れる傷なら自分で絆創膏をはったり処置をしようという気にもなります。
本当に大切なものは目に見えない、というのはこうした臓器にも当てはまるのでしょうか。
身体の仕組みを知って、見えないところに気を使うこと、大切な気がします。
【科学と環境版2009年4号83頁に記事掲載】
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