●ローランサンよりレンピッカ
タマラ・ド・レンピッカという女流画家についてです。
以前にも書きましたが、今回は古書店で大型のレンピッカの画集(PARCO出版)を入手しましたので、この本の編集者である石岡瑛子がレンピッカ生前最後にあった人物であろうと思われます。その石岡がこの本でレンピッカにインタビューしての印象を書いてました。1898年、裕福な亡命ロシア人の子どもとしてポーランドで生まれました。1910年代から絵に興味を持ち、本格的に学びます。そして1930年代には雑誌の表紙も飾る有名な肖像画家としての地位を獲得しました。その肖像画を見るだけで、レンピッカとわかります。ローランサンほど画集もありませんが、一部では熱狂的な賛美者をもっています。自己主張の強い肖像です。晩年は回顧展や画業集大成の展覧会を関係者が提案しましたが、拒否されてます。ロシア・アヴァンギャルド風のタッチといい、1回見たら、忘れられない画家です。五木寛之と石岡瑛子の対談も載ってますが、ローランサンよりレンピッカということでは一致してました。1970年代の終わり頃、メキシコ在住のレンピッカは日本であなたの画集を出したいという石岡を快くもてなしたそうです。しかし老人特有の頑固さや不健康もあり、しばしば会話は途切れたとも語ってます。筆者はレンピッカの画集はタッシェン社のものしかもってませんでしたが、ここに石岡瑛子編集の画集を読むことで新たなレンピッカ像を知ることができました。
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