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はじめの第一歩は、尊い一歩。

2023-07-15

朝日新聞の1面コラム 「天声人語」 は、

2022年10月1日に、筆者が交代となりました。

 

新たな筆者は、

郷富佐子さん(56)、古谷浩一さん(56)、谷津憲郎さん(51)

の論説委員3名です。

 

その中の郷さんは、

なんと、「天声人語」 初の女性筆者となります。

戦後15人いらっしゃった歴代筆者は、みなさん男性でした。

 

このことについて、

郷さんは、初回の 「天声人語」 で語っておられます。

 

~中略~

「少女時代、自分の性別が人生の妨げになると思ったことは一度もない。

 なぜなら私はニュージーランド初ではなく、3人目の女性首相ですから」

アーダーン首相が、4年前の国連総会で語った言葉だ。

彼女の自然体は、先人が積み上げた土台があってのものだった。

1人目の歩みは遅くても、次へつなぐために始めたい。

~中略~

 

原則、

「天声人語」 は筆者の署名はありません。

 

なぜ今回、

郷さんだとわかる内容を書かれたのか。

 

その理由について、

朝日新聞(DIGITAL) 「ちょいみで わたしががる」 で、

心揺さぶられることを語っておられましたので、

ご紹介します。

 

「天声人語」 の筆者に指名された時、

ここで断ったら、女性が後に続かなくなる。

 

いつかは誰かが最初の女性筆者になることを思うと、

何も失うもののない私が引き受けるべきだろう。

 

「初の女性筆者」 として、

その “しるし” を紙面に残すことが、

2人目、3人目となる女性筆者の役に立つかも。

 

1人目の歩みは遅くても、次へつなぐために始めたい。

 

「初の女性筆者」 への思いは、

前出、初回 「天声人語」 でもありましたように、

アーダーン首相 (ニュージーランド) のお言葉からも、

同じ思いを感じるところです。

 

かくいう私も 「女性」 でありまして、

社内初の女性役職者となりました。

 

「女性活躍」 を謳う時代なだけに、

自然な流れで始まりました。

 

はじめの第一歩。

それは、その後に自然と続くよう、

第二歩、第三歩をしっかりと思い、始めなければならない。

 

そんなことを、

あらためて考えることができた、

郷さんの初回、「天声人語」 でした。


全国の地方紙の1面コラムからも、

人の心を魅了する言葉といっぱい出合えます。


1面コラムファンが愛読する、

言葉の宝庫、月刊 「コラム歳時記」

 

署名の有り無しに関わらず、

筆者のお顔 (お人柄) を想像しながら、

いつも拝読しています。

 

 

★プチ情報★

以前、朝日新聞 「天声人語」 の由来について、

当時のご担当者様から、こうお聴きしました。

 

『人々の声が天の声。

  しっかりと聞いて紙面で伝えていきます』

社説が奥座敷なら、このコラムは気軽な縁側といったところです。

 

言葉(日本語)って、本当に面白い!!

 

 

 

日本の新聞★★★新しい魅力、提案します。

はじめの第一歩、尊い一歩となるように♪

Have a Good Saturday!

発行人 北島聖子


  • 119年の歴史を持ち、603文字数で書かれた長期連載。朝日新聞 1面コラム「天声人語」。

  • 短文で人の心を魅了する言葉の宝庫、月刊「コラム歳時記」(2023年7号)

  • 全国52紙、風土色豊かな地方紙1面コラムを抜粋~月刊「コラム歳時記」
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