大阪市立桜宮高校での部活動における体罰事件を発端に、文科省は、各都道府県に実態調査を指示。各教委の調査の結果、体罰問題は、どこにでも起こり得る問題だとわかりました。教育委員会の体質、生徒指導の在り方、または、スポーツと体罰、大人も含めた体罰など、社会問題にまで発展した体罰問題の記事を、過去の関連記事を含め収録しました。
【内容】
○桜宮高校事件報道記事
○教育委員会の取り組み
○識者の意見・社説
○過去の体罰問題記事(切抜き速報『教育版』より)
○柔道女子日本代表監督問題
○海外におけるスポーツ指導と暴力対策
- 大阪市立桜宮高校事件報道
- 体育科募集停止、先生かばう生徒の声・・・桜宮高校から発信される構造的問題▼普段はやさしい教師 関係者から漏れる「どうして体罰?」▼橋下市長の教育委員会関与 教委の調査に「甘い」全小中高に体罰一斉調査▼体育科募集停止に在校生からは「生徒の話を聞いて」▼他の部活11部で体罰・暴力の調査結果▼教育委員会の責任のあいまいさは構造的問題の声▼自殺に追い込んだ教諭は書類送検 警察が調査2か月半で重視したものは「暴行」の事実▼「体罰は許されない」「ある程度容認」各報道のアンケート調査の結果など。
- 教育委員会の取り組み
- 依然残る体罰の実態と進む教委のガイドラインづくり▼スポーツの現場でいま、起きていること「ほっとけない香川」四国新聞連載▼処分教職員113人が再び体罰 全国公立学校を対象とした読売新聞調査▼部活動に指導指針 規定の難しさ認めながらも、指導と体罰の線引きを文書化する各教委の動き▼依然残る体罰の実態 石川県は「体罰110番」を設置など。
- 意見・社説
- 専門家の意見と各紙の社説、連載記事▼「指導の拡大解釈」白鷗大・結城忠氏、「評価の仕方に構造的欠陥」全国学校現場・事件を語る代表世話人・内海千春氏▼「体罰必要な時も」日本財団上情報グループ長・菅原悟志氏▼沖縄県スポーツ指導者に聞く、指導者の役割と私たちが実践してきた指導法 琉球新報連載「指導者の手のひら」全9回▼桜宮高の問題「体罰ではない」毎日・専門編集委員の意見▼子どもを亡くした親たちがつくった言葉「指導死」教委設置の専門委にも疑念が残る心情など。
- 過去の切抜き速報「教育版」より
- 1981年 東京高裁が下した「愛のムチ」判断▼1981年 東京高裁が下した「愛のムチ」判断 体罰是認につながらないならの声もある各紙の社説▼1990年 「体罰 学校で何が起きているか」朝日新聞・キャンペーン連載企画 言い訳の多い学校と指導に逃げ腰の教委▼教師の体罰肯定は過半数 1990年 福井県教組の教育白書▼部活動の暴力から、わが子をどう守るか 絶対服従・・・人間関係に悩む生徒の姿浮き彫りになど。
- 柔道女子日本代表監督問題
- 監督の責任で問題解決は真意ではない ▼「監督の責任で問題解決は真意ではない」告発・女子強化選手15人が願っていたものは何だったのか▼暴力、セクハラ206選手が経験 JOC加盟57団体への調査結果▼勝利至上主義 嘉納治五郎の教えはどこに行ったかなど。
- 海外スポーツ指導と暴力対策
- のびのびしていても、強くなれる フランス柔道▼のびのびしていても、強くなれる フランス柔道 日本との違い▼暴力・セクハラ 各国スポーツ界でまん延の実態▼50州のうち、19州で体罰を容認 アメリカ・スポーツと体罰の考え方など。